2020.07.21
手外科・外傷
手根管症候群【手外科・外傷】
手根管症候群の治療については藤尾院長が“おはよう朝日”、産経新聞でも報道されました。最近では鏡視下で手首のところに1cm程の創のみで手術可能となっています。
手根管症候群とは手がしびれる疾患のひとつですが、脳梗塞や頸椎の疾患と間違われることがあります。図のように母指から環指(薬指)が主にしびれることが特徴で小指、環指の小指側半分はしびれないのが特徴です。放置しておくと母指球筋といってつまみ動作をするための筋肉が萎縮して、お箸を使いにくくなったり書字動作がうまくできなくなってしまいます。
まずは、専門医を受診し診断を受けることが大事です。早期であれば投薬、装具注射でも改善する可能性があります。重症度は診察と神経伝導速度検査といって電気刺激を行い神経の中の電気が走るスピードを測定します。
重症の場合は手術を勧めます。
局所麻酔で鏡視下手根管開放を行っています。(創は手首に一箇所のみです)
手術は日帰りで、約20分で終わります。局所麻酔で術中痛みはありませんが、安全のため内視鏡が神経にあたるとわかる程度の麻酔で行います。術後は日常生活はできますが、力仕事は約1ヶ月後からにしていただいています。