2020.07.21
人工関節外科
人工股関節置換術の実際【人工関節外科】
人工股関節は早期に痛みを取り、生活の行動範囲を広げることが可能です。
私たちは行動制限を無くしたいと考え、正坐、しゃがみのできる動きのいい人工関節を使い、30年使用できることを目標としています。
手術はクリーンルームでパーソナルプロテクションシステム(宇宙服)を用い、低侵襲アプローチ(MIS)にてTHAを行っています。
術中ナビゲーションを使用し、手術を行うことで従来よりもより正確な手術が可能となっています。
年齢や股関節の変形の程度はもちろん、患者さんの活動範囲や脊柱の変形なども総合的に検討して、ご本人に合わせた手術方法(アプローチ)や使用する人工股関節の種類を決定しています。
主にセメントを使用しないセメントレスの人工関節を用い、後方の筋肉を切らない前方アプローチで手術を行っていますが、高齢、関節リウマチ、骨粗鬆症など骨質が不良の場合はセメント固定を行います。
人工股関節の手術では、術前貯血による自己血輸血(通常400ml)を行い、同種血輸血(従来の輸血)はほとんど不要となっています。