2020.07.20
スポーツ整形
前十字靭帯断裂【スポーツ整形外科】
前十字靭帯断裂 ⇒ 関節鏡視下靭帯再建術(ハムストリング腱もしくは膝蓋腱)
大腿骨と脛骨をつないでいる強力な靭帯
①主に大腿骨に対して脛骨が前へ移動しないような制御(前後への安定性)。
②捻った方向に対して動きすぎないような制御(回旋方向への安定性)。
MRI画像
○保存治療
受傷前と同じレベルでスポーツができるのは数%。
軟骨の損傷(変形性膝関節症)を惹起してくる可能性を否定できません。
内側半月板損傷を生じる可能性が高い。
○手術加療
手術をした場合、スポーツ復帰まで半年から1年。
完全復帰の確率は70-80%。
原則骨端線閉鎖後14,5歳~50歳。
50歳以上でも活動性が高い(スポーツ愛好家など)患者さんは適応ありです。
我々は主に大腿屈筋群の半腱様筋腱(場合により薄筋腱併用)を用いた靱帯再建を行っています。(ST再建)
競技種目等を考慮し、骨付き膝蓋腱を用いる場合もあります。(BTB再建)
解剖学的な位置に骨孔を作ります。
○損傷後の弱々しい前十字靭帯
○移植腱の設置後
1週間後から部分荷重開始で入院期間は7日~10日間です。