通信販売やドラッグストアなど様々なお店で
健康食品を購入することができ、
日常生活で不足しがちな成分を
補うことができる便利な時代になりました。

健康づくりにおいては、バランスの取れた
食生活を送ることが大切です。
その上で、いわゆる「健康食品」を
利用するに当たっては、利用者自身が
それぞれぼ食生活の状況に応じた
適切な選択をする必要があります。
また、厚生労働省が推進している
セルフメディケーション（自主服薬）の
流れもあり、軽度な身体の不調は
市販薬などを用いて自分で手当てする方も
増えてきました。

 「健康食品」とは何でしょう？ 
いわゆる「健康食品」と呼ばれるものに
ついては法律上の定義は無く、医薬品以外で
口から摂取する、健康の維持・増進に特別に
役立つことをうたって販売されていたり
そのような効果を期待して摂られている
食品全般を指しているものです。 
そのうち国の制度としては、国が定めた
安全性や有効性に関する基準等を満たした 
「保健機能食品制度」があります。
健康食品のうち国が定めた安全性と効果に
関する基準などに従って機能性が表示
されている食品は「保健機能食品」といい
「特定保健用食品」「栄養機能食品」及び
「機能性表示食品」の3種類があります。

  　　　　　　消費者庁：「健康食品」のホームページより 

手術前はなぜ中止しなければ
ならないのでしょう？ 
健康食品・サプリメントには血液を
サラサラにする成分を含んでいるものや
手術の際に使用する薬剤の作用を増強
または減弱させるものがあり、また、
市販薬の中にも血液をサラサラにする
作用を含むものがあるからです。

手術を安全に受けて頂くために
当院では以下のようにお願いしています。

【健康食品･サプリメント類】
健康食品・サプリメント類は国内外で
様々なものが販売されています。
全ての健康食品・サプリメントが
危険なわけではありませんが、
含有成分が正確に把握できないものや
どういった作用があるか不明なものも
多くあります。
当院では健康食品・サプリメント類の
服用は、原則として手術７日前からの
中止をお願いしています。

【市販薬】
市販薬の中には血液をサラサラにする
作用を持つものがあります。
特に解熱鎮痛薬の市販薬を
使用している方は、入院前面談時に
使用薬の正確な名称をお聞きします。
薬の現物や空き箱をご持参頂けると
助かります。
バファリン･ロキソニン･イブ 等は
「A」「プレミアム」「ライト」
「クイック」等、様々な種類が
販売されており、それぞれに
含有する成分が違います。

尚、アレルギー薬や排便調整薬、
胃薬等、他の市販薬に関しては
原則中止の必要はありませんが、
使用している旨を医師や看護師
薬剤師に必ずお伝えください。

健康のために普段から摂取している
ものを中止するのは抵抗があるかと
思いますが、手術を安全に受けて
頂くためにご理解とご協力を
お願い致します。

※処方薬に関する重要なお願い※
医療機関から処方されている薬に
つきましては、当院からの
お知らせが無い限りは
必ず服薬を続けてください。
その薬が処方された理由や
手術の術式により薬を中止するか
継続するかを当院の医師と処方元の
医師が相談をして決めますので
自己の判断で中止しないよう
お願いします。