ナビゲーションシステム StealthStation S7【臨床工学科】
ナビゲーションとは、位置情報等を画面表示にて案内する意味を持ち、O-armイメージングシステムと接続することにより、新たな術中3Dナビゲーション手術が可能なシステムのことです。
当院では、脊椎外科手術領域における腰椎前方同時固定術(OLIF)や低侵襲腰椎後方椎体固定術(TLIF)などの多様化する手術に対応するため、3Dナビゲーションが可能なナビゲーションシステムStealthStation S7を使用しています。
当院で行っている3Dナビゲーション
術者に患者の3D画像を提供し、光学カメラレーザ(赤外線)を使用した光学式のナビゲーション方式によって、手術器具に取り付けられたマーカの赤外線を光学カメラで捉え、三角測量の原理でその位置を計測し、脊椎の様々な部位の精細な描出と術中ナビゲーションを実現しています。
また、患者もしくは患者の近傍に基準点となる器具を設置して撮影することで、モニタに表示された患者画像が、ナビゲーション専用の金属インプラント位置空間と一致し、患者と手術器具の位置関係をモニタに表示することができます。
これにより、術中に使用する手術器具や金属インプラントの相対的な位置の変化をリアルタイムで術者が確認できるため、より的確な使用や挿入を可能にしています。
臨床工学科では、当院で3Dナビゲーションを行う際のStealthStation S7の術中操作・管理・トラブル対応を行っております。
術中、臨床工学技士が常時待機し、S7の操作を行い、多岐にわたる脊椎外科領域での、様々な手術部位や手術器具に対応可能な、光学式トラッキングで支援しています。